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文章書き、食べ物、写真、脳性まひ、希望、夢、前向き、介護職員、ヘルパー、電動車いす、散歩、パソコン、ホームページ作成、ラーメン、うどん、握り寿司、長野県、喬木村、不自由さのないマイナス面をプラスに持っていく生き方のページです。


 子ども本を読まないのに なぜ書けるの? 子ども

 2024年7月

新聞記事でこんな言葉を知った。「エイジズム」。2024年今夏、連想ができる自由の女神国際情報ならば、バイデン米大統領の噂だ。自身の再選を前に、健康問題が取りざたされる。その中身が、発言の言い間違いとなればなおさらか。バイデン氏とエイジズムを結びつけるのは、心と身体の衰えであろう。「年齢に対する偏見や固定観念(ステレオタイプ)から生まれる年齢の差別(ネットから抜粋)」。エイジズム=「高齢」となる。世界大国首位選びで、年齢がよりクローズアップされるとは論外で考え及ばなかった。


60歳定年」が雇用の中では、一般的に言われてきたが、近年65歳までを働きの締め(定年)とする企業や事業所も多くなる。私たちの平均寿命が延びているとなれば、ごく自然な社会現象だと思う。介護保険についても例外ではなく、年齢と釣り合っていそうだ。「みんなで助け合う」をモットーに、広い年齢層から保険料の負担をうたう保証制度となっている。そうはしても少子化は止められず、仕組みの形(かたち)変更は避けられそうもない。


介護保険や障害福祉サービスの筆頭ともなりうる「居宅介護」。介護職員が利用者の家を訪問して、本人に代わって食事の支度や洗濯・衣類の整理、買い物支援、清掃、必要に応じてトイレ並び入浴介助など、生活全般をサポートす転倒るものだ。通所・短期入所介護にはない一対一でのサポートが、居宅介護の大きな特色と位置付けてよい。万が一利用者が何かの拍子で転倒し身動きが取れないとき、一人の介護職員で対処不可となったら、それがデメリットなのだろう。いわば非常事態になっても、知識ある「仕事人」の立場は揺るぎなき自信に満ちていると思う。


介護保険をマストとして障害福祉サービスも利用している私は、要介護4の枠で支援を受けている。鏡を前にすれば、このように映ってしまう。トイレ利用はできない、おむつをしたまま。その都度、電動車いすからベッドに移り、お尻をきれいに拭き取り再度、車いすへの乗せてもらっている。食事鏡はエプロンをかけ、スプーンや箸を使い汁やお茶はストローで飲む。済めば洗面所へ向かい、歯磨きの介助を受ける。それまでに要するタイムは1時間30分。動作が多く、あっという間に過ぎていく感じだ。うまくいっているようには見えるが、介護職員は気を緩めてはいないだろう。わが家から去ったあとも、つぎの利用者宅へ向かう姿を思い浮かべると、頭からご苦労様の言葉が現れる。いや、こうでなくてはならない。


確かかは分からないが、病院からの指導があり、訪問介護事業所を2ヵ所から利用していまに至る。多くの顔ぶれ(介護職員)と接するのは、メリットと受け止めているが、これから先は一本化にしてみたいという野心をも持つ。そんな中、自らが介護職員を怒ってしまった。ドア「もういいから出て行ってください」。朝の食事は食卓テーブルに置いたままだったが、やるせない思いを胸に、お昼近くに一人で食べた。昔言葉の「人間は感情の動物」が、頭にひらめく。これがもろ(まるごと)に表に出る癖を正すのは、なかなか難しい。単に言えば、人づき合いがままならない私である。自分の年齢を思うと、性格が合う人を大切にしていくことが一番か。


こちらが問題をつくってしまった介護職員は、朝と睡眠時に訪問があり、時間厳守で遅れる早くなることもなかった。何がきっかけとなったのか。以前に一度だけ顔を合わせたけれど、ほぼ初対面であり、どちらも相手をよく把握していない。まず、目に留まった身だしなみ。肌シャツが腰から丸見えだ。相手の気持ちを害さずに注意しようと決めたが、心の中を読まれたか、服装を整え直してきたから助かる。身体介護は、お湯が入れたバケツをベッドサイドまで運び、横になった姿勢でお尻洗浄とおむつ替えをしてもらう。その際、清潔維持のため(介護職員は)ナイロン製手袋をするが、(手袋を)はめるバケツタイミングがあるはず。床に水が点々と落ち、特に引きドア付近は水たまりとなっていた。「あっ、何?こりゃあ。汗か、水か」。顔に垂れ落ちた水滴を、利き手でふき取る。床はそのうちに渇くし、顔面も手が届くところなら問題はない。だが、初経験のせいだろうか、心のどこかにわだかまりが生じはじめていた。


「聞こえが悪いから、大きな声で話してください」。幼児時に患った中耳炎で、特に高い音が聞き取りにくい状態。相手が低音の持ち主であっても、小声で話されてはどうしようもない。念押しに同じ言葉を発したけれど、空振りとなる。感情は高ぶりつつあり、それを抑える能力は限界超えに達した。もう一度、分かち合う機会を探ろうと、自分のノートパソコン画面へ誘導を試みる。が、残念ながら糸口が見えぬまま。つぎの瞬間、電動車いすの私は入り口引きドアまで、介護職員を押し寄せてしまう。皮肉なことにこのときは、低い小声がはっきりと聞き取れた。「分かりました」と・・・。


一対一のケアは、(介護職員の)年齢差にかかわらず、利用者を深く知ることの意味を問いかけようとしている。もう一つのできごとを書き記したい。「私の事業所では60歳を過ぎたヘルパーが多いのです。宮脇さんの介護で、車いすの乗り降りを助けるのは一苦労です。加えて、時間内にサービスを終わらせられるよう、協力してください。このような理由から、デイサービスの帰宅時は車いすベッドに横になっていてもらい、職員の負担減少をお願いします」。事業所長さんは真剣な表情で理解を求めてきた。ふと、ケアの様子を思い浮かべてみた。明らかに日中は、お昼と夕食時に車いすの介護(乗り降り)を2回してもらっており、睡眠時、翌朝はベッドからの乗車1回のみで済んでいる。ここまで言われると人情に勝てない。久しぶりで所長さんと向き合うことができたが、今後、私のサービス会議にはできるだけ出席を願い、現状把握に努めてもらいたいと思う。


7月22日時点、返り咲きを目指す共和党・トランプ前大統領が、国民の支持を広げようとしている。刑事裁判の初公判がいくつも重なり、立場の上では大変厳しい。一方、演説中にライフル銃が発射され、トランプ氏の右耳たぶに弾丸が貫通した。動きと角度がわずかでもずれていれば、暗殺事件となっただろう。「(生まれ変わり)神に選ばれし者」。まわりからのアピールは力強く響き渡り、支持率を押し上げている。バイデン氏との年齢差は4歳違いで、そうは開きがない。投票日の11月5日まで、元気で政策論議に励むことができれば、有権者の判断が自ずと下されるであろう。


「高齢」という言葉は、マイナス面の意味が強く出てしまいがち。たとえば、それを理由に用いるとしたら、解決が早いケースもあると思う。が、年寄りだからダメとなったら、社会はどうなっていくのか。介護分野の備え策に、外国人雇い、ロボット・ケアの導入がはじめられてきた。きっと長い将来のうちには、介護の職場内容が、ガラリと変わっていきそう。Alロボットでも表情や介護士思い、感情すらままならぬか。日本語マスターが決め手の外国人(びと)と、どう接していけばいい。両者とは果たしてつき合いができるかな。ケアを受ける側としても、事業所現象に応じた心構えが必要となっていく。一人の介護職員を問題としているようでは、訪問介護から見放されてしまうに相違ない。


「初心忘るべからず」。振り出しに戻った気持ちで、誰とでも心安く接することに努めていきたい。

2024/07/22

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